月別アーカイブ: 2013年11月

秘密はばれる

特定秘密保護法案が成立しようとしている。識者を始め多くの人が反対しているにかかわらず、衆院は強引に通過させてしまった。私も勿論反対だが、反対に関しての意見は実にしっかりしているので、私は全く別の視点から考えてみようと思う。

まず何故これ程急ぐのか?アメリカの影響か?でも福島原発の情報開示はアメリカの方が正確かつ公明正大だった。しかしそもそも原発が日本に50基以上あるということを、かなり社会に関心を持っている人も知っている人は3.11より前は少なかったはずだ。原発がどんなに危険なものかということに関してはもっと知識がなかった。

わかっている人はわかっていたのだろう。そういう人が発言する機会が故意に奪われていたのかもしれない。結局、秘密にしなくても公然の秘密、にもならず日本人の意識にものぼってこなかったというのが本当のところだと思う。原発をとにかく作りたかった政治家の世論操作の意図がなかった、といえば嘘になるだろうけれど。

山梨からの富士山。喧騒が消えて、ほっとしている様な。

山梨からの富士山。喧騒が消えて、ほっとしている様な。

ところで「秘密」はばれる。秘密とした途端、それはマークされ、いつかはばれる宿命にある。何が「秘密」になっているかに関心が集まり、「秘密」はいつ世に出ようかとうずうずする。私は霊魂の存在を今はしっかり信じているので、「秘密」を作った人は本当に気の毒だと思う。あの世にいっても、いつばれかと気が気ではないだろうから。。。しばらくは心配でこの世を彷徨うことになるだろう。(いわゆる成仏できない)事故が起きるまで原発のことを知らなかったのは、自分の怠慢、プラス「秘密」の烙印がはっきりとは押されてなかったからではないか、と逆説的に思ってしまうのだ。

 

耐乏生活

11月は何故か毎年お金が足りない。特に今年は思いがけない長男の結婚があり、他色々なことが重なり「手許不如意」(てもとふにょい)=手許にお金がないこと の状態が続いた。でも月謝の類は滞らせるわけにはいかないし。必要なものはデパートのカードやスイカを使えば何とか手に入るけれど。出かけるのにはお金が足りない、おろすには時間がない、という時額に飾られたお札が目に入った。

美しい秋の象徴、燃えるイチョウ

美しい秋の象徴、燃えるイチョウ

お札を額に入れて毎日お金の有難さを感じ、うちに来てくれるようおがみなさい、と言われて(変な宗教ではない)素直に従ったものだ。額を置いた部屋が着物関係でとっちらかっていて福沢諭吉が気にくわなかったのか、置いた途端来てくれるより出ていく方が増えてしまった。

入れた時はまだ余裕があり、ちょっとここに居てね、という感じだったが切羽詰ると何と有難い存在か。早速お出まし頂き、家人の胃袋を満たしてくれたのだった。

嬉しいinformation

散歩の途中で。雲一つない日本晴れ。

散歩の途中で。雲一つない日本晴れ。

「乱雑な部屋はあなたの頭と心を表している」とよく言われ、そうだろうなと部屋を見回して溜息をついていた。けれど私にとって都合いい記事をみつけた。題は「What a messy Desk says About You」 (散らかった机があなたについて言えること)ニューヨーク・タイムズの記事で結論は「散らかり放題の職場は独創性をはぐくみ、何か新しいことを見つけようという探究心に火をつける」そして「ごちゃごちゃした環境の方が、人々に伝統を打ち破る力を与える」といいうものだ。

ただし、創造性を解き放つことよりもむしろ、自分の生活に規律という目標を優先させたい、という人であれば、やはり整理整頓から始めたほうがいい、ともいっている。これは行動科学の専門家で、研究チームを率いるミネソタ大のK氏が発表しているので信憑性はありそうだ。

う~ん、自分でもこれ以上自由奔放になったら困るし、毎日の探し物が更に増えても無駄な時間がもったいない。やはり頑張って片付けるしかない、とあきらめた秋の夜長であった。

少しお片づけ

12月は出かける予定もあり、又アメリカから姉がくるので11月中にやれることをやっておこうと思って片付けを始めた。「ときめかないものは捨てよう」という言葉を小耳にはさんだので、今日は一つそれを基準にしようと思った。本から始めたのが失敗だった。どれを手にとってもときめいてしまう。本を開くとその後の展開が自分でもわかるので、(読み出してしまう)題名だけで判断するようにした。

うちの近くの田舎風な景色

うちの近くの田舎風な景色

結局ほとんどの本が処分できそうもなく、次の段階に移ることにした。つまりときめいても「うちにはないが図書館にある」と思えれば手放せるもの。これで大きな袋一杯、図書館に持っていくことができた。綺麗な本だけ。以前は売ることも考えたが時間と手間を考えると近い図書館に寄贈した方が能率的。又読もうと思えば読めるし。夕方持っていったが、空は青く紅葉は美しく、そして何よりも富士山が茜色を背景にくっきり荘厳な姿を見せてくれた。いいお片付けの始めの一歩。

写真を撮りに

一つ大きな問題が起きてしまった。というか起きていたのに気がつかなかった。自分の尺度でものを考えたり、世間を見たりすることの危うさを今回のことはいやという程教えてくれた。自分が結婚するまではある意味ぬくぬくしていたのだろう。結婚してから人並みに苦労して、段々世間というものが分かってきた。(つもりになっていた)子育てはほぼ完了して、趣味の世界に生きれば決していきあたらなかったが、仕事をするという選択をした。世界は広がったがそうそうとんとん拍子にいくものではない。今回の問題で何のために活動しているのか?という根本的なことを深くかんがえるざるをえなかった。

手前の白いのもお花です

手前の白いのもお花です

と悶々と悩んで一日過ごすには今日は天気がよすぎた。でカメラを持って外に出た。隠れ家のような場所があり、カメラをとりながら、ただただ美しい花や実を結び人を楽しませてくれる植物や木に感謝しながら歩いた。何がなくても(今月は突然の結婚式のため、資金が底をついた)美しいものは美しく、やさしいものはやさしく、気高いものは気高い。諸行無常は世の中の常だけど、いつもいつも人に感動を与えてくれる自然の懐の深さを感じた。最近は自然の脅威の方が恐ろしいが、悪魔と天使の同居は自然も人間も一緒だ。今日は自然の善をみつめることができた。

或る女性

浅草に出かけた時、或る女性と偶然知り合い、メルアド交換までして別れた。少し私よりお年かな、と思ったけれど話していて何のギャップも感じることなく最後まで楽しかった。「図書館で働いてますの。」と言うので「司書ですか?」と聞くと「いえ、清掃です。体動かすのは楽しいですよ。交通事故でもう立てないかも、と思っていたので余計楽しいです。」とおっしゃった。

お見事!と感心した。ご自分のお仕事に誇りを持ち堂々としている。最近気がついたのだけれど、いわゆる「勝ち組」「負け組」は自分で決めることであって人から決められるものではない。例えば会社員がリストラされても、それをチャンスに自分の道を歩み始めれば「勝ち組」、残ることができて出世しても競争相手に負けた、結局思うように出世できなかったと思えば「負け組」。その後の人生というか「今」を輝かせることが出来るかどうかのとても大事な分かれ道だと思う。

すすきの綺麗な季節です。

すすきの綺麗な季節です。

別れ際に年を聞かれたので「もう年です。還暦近いです。」と言うとその方は、「お若いのね。私は76です。」と言われたのでびっくり。白髪だったけれどお顔の色艶、話し方で10歳は若い感じがした。一昔前まで私は「80が人間の天命」と聞いていたので、何となく人生設計をそれに合わせて「今」をしっかり生きようと思っていた。なのに日本人の女性の寿命が勝手にどんどん延びて、いまや90、100歳近い人まで元気な方が多い。「お若い」と言われればそうかもしれないけれど、後10年ほどで「楽隠居」かな、と楽しみにしていた身には「まだまだ」と言われた様な気がして、ちょっとしんどい心境なのでした。

英語のお勉強

母を外に連れ出すけれど、あまり喜ばない。

母を外に連れ出すけれど、あまり喜ばない。

従姉妹の娘が歌ってくれたヴェートーベンの「喜びの歌」を英訳するとOde to Joy。ode とは特定の人.物に寄せる叙情詩ということだ。劇の大道具はstage sets 小道具はprops. 演技をする人はperformer. 広告はadvertising.  Half of catch page in this magazine is devoted to advertising. (この雑誌の各ページの半分は広告に当てられている。)私の感覚ではdevoteは大げさな気がするのだがこれでいいのだろう。Sky Treeはその地域のa landmark(航海者・旅人の)目標。

歌舞伎座が新しくなったがこれはrefurbishを使う。glasses と複数にする時はメガネだけ。「ある場所の近辺」ということを一語でいうのはprecinctsでこれも複数形で使う。acknowledgeは認める、承認するしか知らなかったが、(表情、身振りで)~に挨拶する、という意味がある。He sat there nodding his head acknowledgingly. (彼はそこに座って首を振って挨拶した。)

今日は英語に興味のない方は全く面白くない内容だけれど、母に又「お母様」と言われ始めて(娘だろう、一番顔出してるでしょう)少しストレスがたまっています。英語でlectureして頂いた内容を整理して今日はおしまい。

 

 

 

結婚式

長男の結婚式が11月4日にあった。全て二人で企画したので、少し心配したけれど良く考えていて、皆様から「オシャレな結婚式だった、雰囲気良かった、アットホームで温かさを感じた」と最大級のお褒めの言葉を頂いた。親戚の子供達も大活躍。小1の子はヴァイオリンでエーデルワイスと喜びの歌を滑らかに弾き、小5の子は大人顔負けの声で「お母さん」を披露してくれた。又従兄弟の家族は、両親共医者で超忙しいのに、総出でつまり6人で、もってきた楽器と歌で楽しく盛り上げてくれた。花嫁さんのお友達もボードを使って彼女のしっかりした様子を伝えてくれたり、息子の友達も二役、三役と引き受けてくれた。短い期間に良く準備した、と頼もしく思えた結婚式だった。

良い季節に結婚式ができました。

良い季節に結婚式ができました。

一番ずっこけたのは、父の言葉。式の前に息子と彼女で私の実家に挨拶に行き、そこで父はWedding gift (結婚祝い)を渡し、3時間程度一緒にいた。Candle serviceに私達のテーブルに来てくれた時、彼女は「この前は有難うございました」と父に挨拶をして離れていった。直後、父は隣の次男に「ありゃ、誰だ?」と真顔で聞いた。一瞬おいて次男は大爆笑。私はびっくりして「何ぼけてんのよ。花嫁さんじゃない。この前うちに来てくれたでしょう」と言うと「よく見えるメガネを持ってきたんだけど、かける暇がなくて。」という返事。はは~、今日という大事な日にメガネ、家に忘れましたね。そして色々な着飾った方が挨拶に来て混乱したということですね。でも私も肝心な時に口紅はげていたり、指輪してくるの忘れていたり。。。この父にしてこの娘、という結論に至りました。

太陽エネルギーの取り入れ

11月になると忙しくなるので、太陽エネルギーの取り入れを八王子小宮公園で行った。小宮公園は思っていたよりずっと広く、山全体が公園になっていて本当に久しぶりに木々の匂いを吸うことができた。小鳥が絶えず鳴き、赤い実が木にたわわになっていたり、色々な花や管理事務所ではどんぐりを何種類も見ることができた。一応「都」と名前がつくところで、こんな自然に触れられることが驚きだった。駅からもそう遠くない。

里山はまだ残っていた。バンザイ!

里山はまだ残っていた。バンザイ!

ドングリの説明を聞いた時、「どれが食べられますか?」と伺うと小さなドングリばかり指して「これ等はあまり灰汁抜きしなくて大丈夫です。」と言うので「こちらの大きいのは駄目ですか?」と聞くと「それはかなり頑張らないと食べにくいです」という答えだったので、「そうですか」と残念がった。すると、「ドングリをそういう基準で見る方も少ないので」と困惑顔された。すかさずクラスの方が「いえ、非常時には大事なことですので。」と助けて下さった。有難う。