日別アーカイブ: 2013年11月29日

秘密はばれる

特定秘密保護法案が成立しようとしている。識者を始め多くの人が反対しているにかかわらず、衆院は強引に通過させてしまった。私も勿論反対だが、反対に関しての意見は実にしっかりしているので、私は全く別の視点から考えてみようと思う。

まず何故これ程急ぐのか?アメリカの影響か?でも福島原発の情報開示はアメリカの方が正確かつ公明正大だった。しかしそもそも原発が日本に50基以上あるということを、かなり社会に関心を持っている人も知っている人は3.11より前は少なかったはずだ。原発がどんなに危険なものかということに関してはもっと知識がなかった。

わかっている人はわかっていたのだろう。そういう人が発言する機会が故意に奪われていたのかもしれない。結局、秘密にしなくても公然の秘密、にもならず日本人の意識にものぼってこなかったというのが本当のところだと思う。原発をとにかく作りたかった政治家の世論操作の意図がなかった、といえば嘘になるだろうけれど。

山梨からの富士山。喧騒が消えて、ほっとしている様な。

山梨からの富士山。喧騒が消えて、ほっとしている様な。

ところで「秘密」はばれる。秘密とした途端、それはマークされ、いつかはばれる宿命にある。何が「秘密」になっているかに関心が集まり、「秘密」はいつ世に出ようかとうずうずする。私は霊魂の存在を今はしっかり信じているので、「秘密」を作った人は本当に気の毒だと思う。あの世にいっても、いつばれかと気が気ではないだろうから。。。しばらくは心配でこの世を彷徨うことになるだろう。(いわゆる成仏できない)事故が起きるまで原発のことを知らなかったのは、自分の怠慢、プラス「秘密」の烙印がはっきりとは押されてなかったからではないか、と逆説的に思ってしまうのだ。