納骨の話ー父の場合ー

今回、両親を送ったことで始めてわかったことがあった。生生しいことが嫌いな方は、ここから先は読まないで頂きたい。何かというと、東京と豊橋、多分名古屋も豊橋と一緒なのだが、骨壷の大きさが全く違うということだ。父の時にどのくらいの大きさを希望するか聞かれて、「普通はどのくらいですか?」と聞いたら、八寸、ということだった。お寺に問い合わせると、いや~、それは大きい、六寸でいいでしょうと言われ、その大きさにした。一番小さなサイズだった。

ところが、納骨の時に、それでも骨壷が大きすぎてお墓にどうやっても入らない。六寸でいいでしょう、とおっしゃったお坊さんは困ってしまって、「ではお骨を包んでいた布ごと入れればいいでしょう。早く土に帰る。骨壷は私が持って帰ります。」ということになり、無事納骨を済ませた。

豊橋市の市が管理している墓地は、管理料が無料でとてもあり難い。うちはかなり広い土地にお墓が五つ建っていた。お墓参りの時、一基にお花を入れる所が二つずつあるのでかなりのお花を用意しなければならず、お花代だけで三千円軽く超えてしまう。両親は「私達のために」なるべくお墓をまとめる、と言ってくれていた。

仏壇の前の様子。華やかにしている。

ある時、とても大事なことがあるから、なるべく皆で豊橋に来るように言われた。子供は一人しか行けなかったけれど、とにかく行くと、お墓に連れて行かれた。見ると、五基のご先祖様の隣にいやに立派な六つ目のお墓が建っていて、私は本当にびっくりしてしまった。「この新しいのだけにして、後はまとめるの?」と聞くと「そんな罰当たりなことはしない。このお墓に私達以降の人は、全部入ることにした。」と勝手に決めている。え~っ、話が全然違うと言うと、「だから大きなお墓にした。」という。

それでも一体幾つ骨壷が並べられるのだろう、と危惧したけれど、布で包むだけだったらかなり入る訳よね。そのつもりだったのか、聞きそびれたのは残念だった。冒頭でなまなましい話と書いたけれど、納骨の話だから、カサカサした話でした。訂正します。

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