どこかに出かけようとすると、大体どこかの線で「人身事故」のお知らせが最近目につく。飛び込む方の理由の上位にくるのが、健康に関することと、経済問題。健康に関しては私も関与しているので、色々思うことがある。経済問題に関しては生活が苦しくなったり、「下流老人」という言葉がでてくるのは以下のことが原因になっていると思っている。都会に多いサラリーマンの場合。
一つは年金問題。日本人は老後は年金がでて仕事がなくても暮らせるはずだった。ところが年金受け取り年齢が引き上げられ、仕事がなくなると途端に収入が断たれることになってしまう。その上平均寿命がどんどん延びて、退職後30年近くの生活を支える資金が必要になった。なのに正規雇用が減り、若者さえ就業に苦戦している時代どうして中高年がまともな職業に就けるだろうか?
子供達が学生時代にはよく「社会を見なさい。どれだけ厳しいか感じなくては駄目。現実をみて行き先を決めなさい。」といってきた。それが親として正しかったかどうかわからないが、日本の行き先、暮らしに私はかなりの危機感を持ってきた。吸う空気だって何故かマスコミで話題にならないが、ネットではpm2.5の注意報が毎日わかる。日本気象協会も出している。
思うに、もう生活のどの分野でも「寄らば大樹」の時代はとっくに終わった。医療、経済、生活、健康について自分で情報を集め、自分で自分の身の処し方を決めていかなければならない。幸いなことに情報収集は事欠かない。選択肢もたくさんある。けれども選択肢が沢山あるということは、自分で決定しなければ何も進んでいかないということでもある。これって個人主義が発達した欧米に比べて日本人が苦手なような気がする。
ある意味日本人が成長するチャンスかもしれない。自立した上で、本来の日本人の良さを生かしてお互いに助け合う、という姿勢がこれからの日本、世界を生きるうえでとても必要、と感じたこの頃だった。