日別アーカイブ: 2014年5月26日

反転する理論

若い頃は物事の筋道は単純で一つしかない、と思っていた。例えば、戦争は酷く非人間的なことなので絶対しない。銃は危ないので持たない。ところがいつの間にか、相互不信による理論が勝ってしまった。相手が核のボタンを押さないように、自国も核を持つ。銃で撃たれないように自分も武装する。これはやられたら、すぐやり返すという「ハンムラビ法典」の考え方とあまり変わらないのではないだろうか?

対極の考え方は「右の頬をぶたれたら、左の頬を差し出しなさい」だろう。しかし現代では本当に実行したら、自分が怪我するだけで相手に何の感銘も与えないということもありえる。

どうすればいいのだろう。ガンジーは非暴力を貫いた。ネルソン・マンデラは自分が受けた不条理な迫害に対して、一切恨みごとも言わなかった。どうやら世界がうまくいくヒントは「自分は武器を持っている」と相手を脅すことではなく、「自分は何があってもあなたを大事にする」と宣言しそれを実行することではないのだろうか?一口に言うのはたやすいけれど、実際に行うのは至難の技。それをなし得た二人はだからこそ偉大なのだろう。

夕焼けお空はいつも美しい

夕焼けお空はいつも美しい