先月から今月にかけて、北や南にふらふらした。気功に関する色々な計画というか希望があって、東京以外の地を見ておきたい、という気持ちがあった。それで社会人学生として京都造形大の通信に籍を置いていた日々を思い出した。スクーリングで京都に行くのだが、（「京都に行く」と言うと、大抵の人が皆「いいなー」というのだけれど）厳しいスクーリングと（何しろ朝から夕方まで缶詰）その後のもっと大変なレポート提出で頭が一杯で、京都におりたっても観光気分は皆無だった。

同じ場所でも目的でこんなに違って見えるのか、と驚いたのを覚えている。結局、目は古都を見ていても心ここにあらずで入ってこない。郊外学習の時もあり仏像を見て回ったりするのだが、とにかく仏像だけを見て歩き回るので通り過ぎる綺麗なお店を横目で見ながら溜息が出たものだ。

日本の昔はこんな風景どこにでもあった。

今回も似たようなもので、調べたいこともあり観光気分とは行かなかった。自分にとって多分一番楽しい旅行は、しなければいけないことをやりきった慰安旅行だろう。でも親孝行な息子がしなければいけないことを山と増やしてくれたので、当分無理だろう。生きているうちは無理かもしれない。天国への旅立ちが（天国に行けたら）慰安旅行になったりして。。。