文楽のこと

たわわな実

人は浮ついているけれど実りの秋は確実に訪れる

前から大阪で機会があったら文楽を見ようと思っていたので、調べて大阪国立文楽劇場での「仮名手本忠臣蔵」の7段目から大詰めまでを見てきた。4時半から9時まで。これで5千800円。人形一体に三人がかり。あと浄瑠璃語りと三味線が不可欠。大勢のプロが必要なのです。舞台も歌舞伎となんら変わることなく豪華絢爛。話も字幕が出るので浄瑠璃がわからなくても大丈夫。しかも一段一段完結していて、とても面白い。日本人でなければわからないな、というような場面もたくさん出てくる。

こんな伝統文化も残せないような日本になったら、もはやこの国には魅力ないとまで思ってしまった。実は文楽見たのはこれで三回目。歌舞伎のほうが好きだったのだけれど、演目がある時から少なくなり料金は上がって、私には高値の花になってしまった。文楽については人形は人形、と思っていたのに、ついこちらが感情移入してしまうくらい人間的。すごい芸術だと再確認し、ストレスも悩みもふっ飛んでしまった一日だった。

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