いつもなら、不安は行動というエネルギーに変えて乗り切っている。でも最近の不安は少し種類が違う。大変な現実があるのに、みんなで見ないふりをしている様な、火事が迫っているのに「うちは大丈夫だろう。」とのん気に家にいるような。もっと汚染水に真剣に目を向けなくてもいいのか、消費税は8%になった時、現在でも増えている餓死者が増える可能性を考えなくていいのか。
そんなことを感じていたら私の気持ちにぴったり合った文を見つけた。一つは「もやい」理事長の言葉。(安部首相の「状況はコントロールされている」の発言は)現実とかけ離れているのに、あまり問題視されていない。国を信じてはいないが上手にだまされるならいい、という空気が蔓延しているように思えてならない。それは現実逃避です。
もう一人は今日残念なことに訃報が報じられた天野祐吉さんの言葉。「いまこの国は景気さえよくなれば、憲法を変えようが原発を再稼動させようが『ええじゃないか、ええじゃないか』の空気にあふれている。」そういえば、やなせたかしさんもも山崎豊子さんも逝ってしまった。こんな日本に愛想をつかして行っててしまったのでなければいいのだけれど。日本を見放さず、向こうの世界で見守ってくれることを祈るばかりである。