芸術の春

帰京の日は梅林で有名な広大な公園に行った。そこに中山晋平が暮らした家が移築してあり、中に入って音楽家としてのこだわりを持った建築を見ることができた。彼は「シャボン玉」や「砂山」「肩たたき」「背くらべ」等、日本の童謡を沢山作曲している。もう一つは澤田政廣美術館。特に彼なりの現代的仏像が好きだった。彫刻では色はあまり重視されないが、「天人」はとても綺麗なピンクだったし、「蓮華」という仏像の色の使い方も上品だった。

中山晋平の家の中。日本家屋の良き時代

中山晋平の家の中。日本家屋の良き時代

ちょっと贅沢な昼食をとった後(うちにしては)駅の近くの池田満寿夫 佐藤陽子 創作の家に向かった。池田満寿夫夫妻が死ぬまで15年住んでいた家で、芸術家らしい意匠に満ちた家だった。videoを居間で見ることができたが、佐藤さんが池田からのlove lettersなどを見せながら愛の日々を延々と語る内容で、芸術への思いを聞くことができるのかと思っていた私は多少ずっこけたが、いわゆる不倫恋愛も正々堂々としていれば成就するのだな、純粋さが鍵かな、と妙に納得した。期待してなかった割には充実した旅だった。(To be continued)

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