日別アーカイブ: 2015年2月4日

社会情勢についての雑感(1)

とうとう最悪の結果になってしまった。言葉にならない程悲惨な結末だ。後藤さんは身をもって紛争地域の状況を私達に教えてくれた。本当は他の国のジャーナリストが同じめにあっていた時にピンとこなければいけないのに、同じ日本人がこのような目にあい始めて身につまされるのは情けないことだけれど。。。

韓国の世界遺産の王宮の壁

韓国の世界遺産の王宮の壁

新聞と同じことを書いても意味ないので、他の視点で見てみようと思う。一つは社会学的に。人を結束させるのはとても難しい。だが簡単な方法がある。その一つは外部に「敵」を作ること。共通の「悪」(ほとんどは幻想だが)を作ると防御本能も働き仲間意識が芽生える。団結するには強力な敵を作り出す必要があるが、そのためには実はそのグループ自体が極端に強い思想を持つ必要がある。「自分達は絶対的に正しくて、他は全く認めることができない」という思想。過去にはナチスがそうであった。

今世界を見てみると、過激な思想を持ったグループが沢山ある。それぞれ極端なのでそのうち対立、分裂も起こり始めるだろう。その流れの中で共通の明確な「敵」を作りだしてはいけない。「自分は『敵』です。」と名乗り出てなんの得があるのだろう。自分の正義感を満足させるためだけだったとしたら、その代償は余りにも大きかった。日本人のこれからの未来に深く関わってくること。この事件をもって、世界の動きは日本人も一つ一つ自分のこととしてとらえなくてはいけなくなった。今までも、そうでなければいけなかったのだけれど。もう一つの視点は次のブログで。