月別アーカイブ: 2013年9月

ドリアン助川先生の哲学講義

お寺に並んだ亀、亀、亀

お寺に並んだ亀、亀、亀

5日に『バカボンのパパと読む「老子」』を著者のドリアン助川と読む会なのだ!というとても長い名前の講座を受けた。第一印象は遠い世界だと思っていた老子の世界が、意外とわかりやすく身近なものだ、ということ。(これは多分、ドリアン助川先生の力量による)二つ目に思ったことは言い方こそ違うが、今まで世に出た聖人の言ってきたことは重なる部分が多分にあるということ。次にこんなに現代に通用する、というか今こそ必要な生きるヒントをちりばめていたんだ、という驚き。

私が数年前から学んでいる精神学も歴史があり、現代の問題、悩みに直結すヒントを与えてくれるものだが二千年前以上の書からも生きるヒントをもらえるということは、人間は大して変わっていないのだな、と思う。

全ての章が面白かったが特に第十三章「なんでも大事にすればいいというものではないのだ」には、はっとした。それは寵愛と屈辱を例にとり、「配下にある者は、寵愛を得てひどくのぼせる。それを失った時には取り乱す。」のはそういう患いを自分の中に入れて貴ぶからだという。私も前から誰かを憎むようなことがあった時、いつまでも恨みに思うのは時間の無駄で二重に損していると感じだけれど、老子は始めからそういう感情は門前払いして心に入れず患わされるな、と言う。それが「自分の身を大事にするということで、それができる人に天下を預けるべきである。」とまで言う。しっかり納得できた。これが心の平安をつくり、ひいては世界平和につながるのではないだろうか。

ドリアン助川先生の面目躍如の講義だった。又聞きたい。

楽しいイヴェント二つ

土曜日に予定していたイヴェントが二つあり、大いに楽しんでしまった。一つは光田健一さんの「ピアノびと」。今回は情熱的なViolinを弾くCHIKAさんとオペラ歌手で朗読もお手の物のHさんがゲスト出演して、三人の息がぴったり合ってあっという間の二時間強だった。いつもながらの美しい映像もピアノの曲を盛り上げた。

夜のハノイ・まだまだ暑い

夜のハノイ・まだまだ暑い

その後は高校1年の時のクラス会に顔を出した。(なんか遊び回っているようですが、偶然重なってしまったのです)1年の時のクラスに、まとめて下さるしっかりした女性がいたのが幸いして、ここ何年かなつかしい再会を果たしている。古き良き時代にタイムスリップしたようで、家でベトナムから帰ってから心にPUNCHされるようなことが起きたが、大分癒された。

なんやかんやで、気功の仕事が進展していない。(反省)今日から日常に戻り、頑張ります。(とこの前も書いたような)又日曜日から気功教室が始まってくるので、気功師に戻ります。(誓い)明日からはベトナム旅行の続きです。(読んでね)

ベトナムの交通事情

本で知ってはいたが、ベトナムで道路を横断するのは本当に命懸けだ。信号はある。あっても見ている人はいない。なんのための信号だろう、とつくづく思った。道路にはバイク、バイク、バイクの洪水。渡ろう、と覚悟を決めたら少しでも少なくなった時を見計らって集団で突き進む。バイクは決して止まりはしないが、器用によけて走る。ここで発見した法則。歩く速度を変えてはいけない。走るのも危険だ。バイクがこちらの歩くスピードを見て、”予測”をたて脇をすり抜けるからだ。いる間中、道路を渡るのは怖かった。

ハノイの民家

ハノイの民家

思ったより、空気はよかった。汚染されていてみんながマスクしていることを想像していたのだけれど、雨季のせいかそれ程ではなく、マスクをしていたのは何故か女性ばかりだった。よくみかけたのは、日本のように使い捨てではなく、何度もつかえそうな、布の厚めの柄がついたマスク。しっかりと鼻と口を覆い、とても丈夫そう。日本にもあるといいなと思った。