Author Archives: 貴如意

行き詰まった時

能天気な私だけど、勿論「行き詰まったな」と思った時は何度かあった。でも後から考えると、本当に行き詰まっている時は「行き詰まった」と思うゆとりさえない。無我夢中で毎日を生きた。そうしたからこそ乗り越えられたと思う。

公園の桜。五日前に撮影。もう散ってしまったかな。

公園の桜。五日前に撮影。もう散ってしまったかな。

八方塞がりと感じた時は今は「雌伏」(しふく・今のいままで「めふく」だと思っていた)の時と思って努力したり、全てを忘れて眠りこけたりした。大学受験に失敗した時、失恋した時、妊娠の際の検査で「成人T細胞白血病」かもしれない、と言われた時。子どもがいじめにあっている、と気づいた時。気功をどうやって世に伝えようと悶々とした頃。母が倒れた時。今振り返るともっと慌てるべき時に呑気だったり、「そんなに大きな問題ではない」のに世も終わりだと思ったり。

命を捨ててしまおう、と思い詰めている人に言ってあげたい。全ては「命あっての物種」「塞翁が馬」と思ってもう一日、そしてもう一日、生きていこうよ。明るい方を見ていれば、潮目が変わる日が来ると信じて。

これから大事なこと

母は倒れてしまったけれど、82才までは何とか元気でいてくれた。父は92才だけれどまだ自分で生活もできるし歩いてどこへでも行ける。同世代の女性がどちらかの、あるいは配偶者の介護に追われる中、優雅に(といっても同居家族の世話だけしていればいいという意味で)暮らせたのも、親が元気でいてくれたからだと思う。現代は「お金」が大変重要な「幸せ要素」になってしまったが、「時間」も大きな人生の要素だ。子どものためにも健康を維持したい。

木瓜(ぼけ)も負けずに綺麗です

木瓜(ぼけ)も負けずに綺麗です

母が何もできなくなってしまったのを、ただ心配して見に行くのは「辛い時間」だった。今は言葉もほんのわずかずつだけれど前進して、食事も自分で食べることができる。まだ「会話」は成り立たないので、オペラのアリアのテープを持っていって一緒に聞いたり、歌ったりしている。鮫島有美子さんのお母様と母は友達だった。鮫島さんの歌も「日本の歌」に入っているので説明しながらテープをかけたら、はっきりとわかった顔をしてくれた。「芸術時間」を通して母とつながる。「歌」が与えてくれた時間に感謝している。

KIRAKU国立気功教室に向けて

食あたりで寝ていたり、豊橋に行ったりして延ばし延ばしにしていた国立教室に向けて、やっと動き出すことができた。申し込み書、カレンダー、ご挨拶とお願いの手紙をセットにして今日三人の方には手渡しできた。明日五人の方に発送して一段落。(ほっ!)

桜、桜、ただ咲き誇る♫

桜、桜、ただ咲き誇る♫

決してprofit(利益)をあてにできる仕事ではないけれど、自分の納得できる the public benefit(公共の利益)のためにする仕事をもててよかった、とつくづく思う。人に直接喜んでいただけるのも、この仕事の醍醐味だ。集まってくる皆さんは始めは生徒ですが、そのうち仲間、同志として一緒に活躍できる日を心待ちにしています。頑張ってください。勿論、目に見えない世界を覗いて見たいだけの人もそれなりに楽しんでいただきます。

 

近況報告

ヨレヨレになった次の日が気功教室、一日おいてお墓参りをかねて父と長男と豊橋へ。二泊三日だったが寒くてなかなか眠れないほどだった。最近、春は寒暖の差が激しい。母は去年の今頃倒れた。思うのだけど、一箇所に永久に住もうと思ってうちを建てるより日本、いや世界もみて住む所が何箇所かある方がriskが小さいような気がする。

今年の桜の花の色は薄いという噂も。でも綺麗。

今年の桜の花の色は薄いという噂も。でも綺麗。

今は第一次産業が減り、親の職業を子どもが受け継ぐのは困難な時代。親だっていつ転職するかわからない。たか~いお金を払って家を買うより(子どもが小さいうちはいいけれど)どのように家を使うのかもっと考えて住む場所を選べば人生もっと軽やかになるのではないだろうか、と食あたりで脳みそまで軽くなってしまったかもしれない頭で考えた。

ヘロヘロ、ヨレヨレ

21日に何か体が重いなと思っていたら、22日夕方から食あたりの症状が出た。23日は昭島での気功教室があるので、困ったことになったと思った。夜中じゅうトイレに通い(汚い話でごめんなさい)上と下からほとんど全てのものを出し切って、さっぱりしたものの、丸一日何も食べてないのと睡眠不足で朝はヨレヨレ、ヘロヘロ。

春爛漫

春爛漫

余程止めようかと思ったけれど周りの方の方がやる気満々なので、何とかしようと思い、とにかく太陽からエネルギーを補給。クラスの前の打ち合わせはキャンセルしてクラスを行なった。不思議とやっている間に元気になって、クラス後にレストランで行なったミーティングも出席できた。送り迎えして下さったYさんに感謝です。又いない間に庭木の剪定をして下さったご近所のご主人様にも感謝。横になっている間、このところ少したるんでいた、食のとり方もまずかったと反省。意外と有意義な二日間でした。

 

良い教育とは?

今日の新聞に「所得の多い家庭の子どものほうが、よりよい教育を受けられる傾向」を「やむをえない」と答えた人が半数を上回った(52.8%)とあり、考えこんでしまった。お金をかければ得られる良い教育とは高い塾、有名私立、お稽古事かな。確かに得られるものは多いだろう。もし芸術系に才能があれば、お金をつぎ込んで才能を開花させるのも悪くない。

春、間近

春、間近

でも教育の目的が、子どもが精神的に自立して、社会に適応し、個性に応じた活躍ができるようにすることだということを思い出せば、まず人格形成、それにコミュニケーション能力が大切な要素ということがわかる。これはお金をかければ得られるものではないし、お金がなければ出来ないということでもない。案外ここら辺に教育の「希望」があるのかもしれない。

英語・日本語(その1)

又ロンドンに行きたいのと、いつか日本を離れることになるかもしれない時のために(多分ない)英語を勉強している。最近は和製英語が本当にその通りかに興味を持っている。昨日はwonderful(ワンダフル)とgorgeous(ゴージャス)について、こんなに日本語のニュアンスと違うんだということが分かった。

春はまだ浅い

春はまだ浅い

wonderfulは素晴らしかったら何にでも使えると思っていたけれど、英語では不思議なとか、想像できなかったけれど実際に起こっている、という意味を含む。例えばa wonderful experienceは不思議な経験。magic show(手品)を見てWonderful! は使い方としては正しい。gorgeousは英語ではお金をかけているというイメージはない。むしろ人柄について言う言葉!!(知らなかった)She is gorgeousと言うと最高級の褒め言葉で、とても美しいと訳すが表面だけではなく内面も含んでいるようだ。全く知らない英語より知ったつもりになっている英語に気をつけなければ、とつくづく思う。

 

チャイコフスキー

高校生の頃からクラシックで一番好きな曲は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番変ロ短調だった。長じて、何回も聞きすぎたのとあまりにもpopularな曲であることに気がついて少し距離ができた。

尻尾も使って体を安定させる賢いアシカ

尻尾も使って体を安定させる賢いアシカ

好きだったのに、チャイコフスキーをピアノで弾いたことはなかった。何か新しい曲を弾くことになり、うちにあった「四季」からAugust(八月)の曲である La Moisson(とり入れ)を選んで弾いている。楽譜としては難しくないがまだ譜読みの状態。でも弾いているとチャイコフスキーだなー、と思う。クラシックで有名な音楽家は、はっきりと色、強い個性を持っていた。今は音楽を聞いてこの人の、とわかる音楽家、何人いるかな。文章では、誰とわかる人は何人かいる。

私と自然

よく言われることだが、多くの国が自然を「征服すべきもの」とらえる中、日本人は自然の中に神を感じ、敬い共生していく方法をとってきた。幼い頃は中国山脈のなだらかな山で遊び、瀬戸内海の海の幸を堪能し海水浴を楽しんだ。春夏秋冬を当たり前のように体験し感じてきた。季節は体全体で感じるもので、特に空気が運んでくる匂いや植物や動物の気配も印象的だった。

いつからだろう、季節を温度でしか捉えられなくなってしまったのは。確かに梅、桜、朝顔、ひまわり、公園の広大なポピー、コスモス、虫の声が季節を伝えてくれるが、春になってもあの大地の喜びの様なふくよかな春風は感じない。秋になってもあの厳しくて透徹した大気はない。ただの感傷だろうか。平和を絵にしたような、あの頃の日本の自然にもう一度抱かれてみたい。

街の夕暮れ。賑やかだけれど、どこか寂しい。

街の夕暮れ。賑やかだけれど、どこか寂しい。

 

久し振り、今日の夕食

久し振りに父と母がいる施設で会い、帰りは車で送って、実家で夕食を食べることにした。帰りはレストランに寄ってすませることもあるが、春は出費が多いので節約の意味もある。それに自分で作った方が美味しい。

ラッパも吹ける頭の良さ

ラッパも吹ける頭の良さ

今日はお肉が好きな父のためにビーフシチューをメインに、新聞にのっていたコリアン家庭料理のチャプチェ、ほうれん草のおひたし、わかめと卵のスープ、それにサラダを出そうとしたら「もう要らない」と言われたので以上。ビーフシチューは市販のルーを使うけれど材料を油でさっと炒めてから水をいれ、灰汁をとってから白ワインと酒、黒酢でしばらく煮込むので深い味わいになる。(自慢)出来上がってソースとケチャップで味を調整する。甘めが好きな父のために玉ねぎは中4こ使った。おいしくて母の所で疲れたけれど、みんな機嫌が良くなった。(ドヤ顔)