草津へ

草津名物。湯畑。

草津名物。湯畑。

5月31日、6月1日に父と家族で草津へ行った。以前は母と父を誘って旅行していたが、母が倒れてからは父も出たがらなかった。けれども母も倒れてから二年も経ち、施設で安心して暮らしているので、父は行く気になったのだろう。日本三大温泉の内、草津だけ行ってなかったことも背中を押したようだ。

一日目は道を間違えて軽井沢に出たので「鬼押出し」を訪れた。溶岩でできた風景に父はすっかり感心し、三男に車椅子を押されてご機嫌だった。二日目は草津白根山ラインを通り、頂上近くまで行くことができた。車を降りてから30分程登るとお釜があり、そこまでは父は無理だったが、残雪が残る南アルプスが見える所まで何とか歩いてもらえた。

勤めている時、ワンゲル部だったので山はよく登った。(大昔の)山ガールとしては、こんな雄大で美しい景色を車できてeasyに手に入れるのは少し納得できなかったが、それを三男に言ったら「(足で登るのは)時間の無駄」と切り捨てた。体重ゆえ、下山が私のほうが早かった負け惜しみだとは思うが(彼を5分待った)確かに93歳の父も道路ができたからここに来ることができた、と思うと複雑な心境になった。でもこれだけは言える。足で高度をかせいで得た風景と、車でさっと来て手に入れた風景では感動の度合いが全く違う。今でさえも「いつも忙しそうな人」なのに、又登山やスキーがやりたくなって困ってしまった。

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