素晴らしい公演二つ

今日は午後から、素晴らしい公演を二つも見ることができた。一つはダウン症という個性を持ったリコーダー奏者の荒川知子さんとご家族のアンサンブル。第二部はフルート奏者のお兄さまとピアノのオリジナル曲を中心としたコンサート。どちらも美しい心がそのまま伝わってくるような演奏で、一時ざわついた世間を忘れた。第一部の「二羽の鳥、とびながら話している」は兄弟の演奏で息もピッタリで、お兄様が妹に「上手くなったね。」と声をかけられていたのがとても微笑ましかった。

CIMG0451夜はドリアン助川さんの「ブカレスト プノンペン チェルノブイリ フクシマ!」というタイトルでピクルス田村さんという若い青年と3時間近くぶっ通しで、リアルな写真を見せながら朗読と歌で語りかけてくれた。朝日新聞の人生相談で有名な方で、自作の詩も朗読も一つ一つ説得力があり、チェルノブイリ以外は自分で回っているので「現場の空気」をよく伝えてくれた。ある程度知っている、と思っていたのにそれが表面的であることがよくわかり、ライブの迫力と相まって衝撃的な感動だった。かなり深刻なテーマだったのに気持ちが暗くなることもなく、「現実」として受け止められたのは少し不思議な体験でもあった。

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