月別アーカイブ: 2014年2月

責任の範囲

うちにヒーリングに来た方との話。原発の話になると、「うちの主人の会社も関係しているみたいで。。。」と言っている。「でもやっぱり原発は怖いと思う。」と言うので「実際に原発開発に携わった方でも、事故が起きて『これはやはり人間の手に負えるものではない。』と反対している人たちがいるので、会社に自分の意見を縛られることないんじゃない?」と言ったものの「責任の範囲」ということについて考えた。

雪はうちの樋(とい)を壊して去っていきました。(涙)免責10万で補償も出ず。(もう一度涙)

雪はうちの樋(とい)を壊して去っていきました。(涙)免責10万で補償も出ず。(もう一度涙)

例えば、今ひたすら危ない方に進もうとしている政権について、自分は与党に投票していなくても、日本人である「自分達」が選んだ政権だから、政策には自分にも責任がある、と思わなくてはいけないのか、或いは主義主張が全く違うので、自分には接点がないと思っていいのか?例えば汚染水をだだもれにして世界の海を汚したら、世界は政治家や東電の幹部の名を挙げて非難しないで「日本」はなんということをしてくれたのか?と怒るだろう。とすれば「日本」の中には「私」も含まれるわけだ。

考えてみたら戦争もしかり。戦争で莫大な利益をあげる人も戦争反対した人も、一つの「国家」の中に押し込まれ、戦わなくてはいけない。無駄な命の消費の次に不条理なことがこの国による個人の消滅だと思う。「責任の範囲」というのは実はこれ程あやふやなものなのだ。

正しい(?)相続の仕方

ゆ~きはふ~る、あなたは来ない、私も行けない(?)

ゆ~きはふ~る、あなたは来ない、私も行けない(?)

私の周りでも相続の話が出るようになってきた。親が生前きちんと考えて、かつ親子、兄弟の信頼関係があれば問題ないだろう。でもこの三つが揃っているとは限らない。一番簡単な相続は、「死後の始末に要る費用以外何も残さない」こと。子供達はふがいない親を持ったことをお互いに憐れみ、仲良く助け合うかもしれない。

親がしっかり考えたつもりでも、子供の中には不満を持つ子がいるかもしれない。一つの提案は話し合って一応分け、それをくじで引くようにする。どれをとっても文句なしの公平な内容になっているか?お墓を守る、法事をする費用を別立てにしておけば問題ないだろう。

他の方法としては徹底的に話し合う。話し合いがつかない場合は第三者のプロに頼む。とここまでしなくても、ささいな相続財産のために使う時間と労力がもったいなくなって、放棄を選ぶ子供達であってほしい。そうしたら、「よくやった」と褒めてあげよう。天国から。(天国に行けたらね)

日本の選挙

選挙が行われた小学校の前の畑

選挙が行われた小学校の前の畑

もうずーっと前、多分15年位前に「この国は恐ろしい国」という題の本を読んだ。生活が苦しい人に対する対応がとても冷たい国だと言う様なことが書かれていて、「今日の生活をどうしようと思っている人がどうして選挙に行こうと思う余裕があるのか」というところで、はっとさせられた。その頃はまだ電車の人身事故(また最近増えている気がする)や餓死のニュースが珍しかった。

特に最近、政治に関心がある、ないという以前に本当に生活することが大変な人は選挙に行く気力さえないのではないか、と思ってしまう。まず住所が持てない人は絶対に選挙にいけない。投票用紙がこないからだ。経済的理由で自殺願望がある人や電気、水道、ガスをとめられた人が選挙に行くだろうか?

この様に考えると、日本では本当に福祉が必要な人たちは、政治参加する基本的な権利が始めから奪われていることになる。政治を自分達のものとして選挙で流血騒ぎも起きる東南アジアの国を見ると、どちらが本物の政治かと複雑な気持ちになる。東京都知事選も低い投票率で、どっちらけた人々と政治に見捨てられ行けなかった人々を除外した結果だ、ということを舛添氏は謙虚に受け止めてほしい。

日本の女性に関する一考察

何故、今の日本に女性の国レベルでの優秀な政治家が出てこないのだろう。イギリス、ドイツ、韓国、タイ等首相は女性だ。県や市、党レベルでしっかりした女性の政治家が出てきたと思っても、国の政治に関わることなく消えていってしまう。結局日本は根本的なところで男尊女卑か、余程男女の役割について保守的なのかもしれない。はたまた日本の男性の中に潜む卑弥呼コンプレックスのためか?

先日イギリス人と話していて、面白い見解を聞いた。その方の家庭ではお父さんは家事を重視し、従って家事に従事するお母さん、つまり妻をとても尊敬していた、という。その方の感じでは、日本は家事や育児はそれ程重要視されず、それ故妻の立場も軽い感じがする、ということだった。確かに特に今の日本では何より経済が最優先され、まずお金を得ることが大切になる。「誰が食わせてやってるんだ」という妻に対する言葉はある年齢以上の日本男性は、多くの人が言ったり思ったりしていることかもしれない。

こんな鳥いるのかな、と不思議に思い写真に撮った。

こんな鳥いるのかな、と不思議に思い写真に撮った。

主に育児や家事を担当する女性の地位が、外で働く男性よりもお金をたくさん得られないという理由で相対的に低いとしたら、国のトップに女性がなることは当分ないだろう。しかし最近赤ちゃんを抱いているのはたいていお父さんなので、そこらへんから変わってくるかもしれない。今すぐ変えるなら、少なくとも原発に反対している阿部首相の奥様が首相になればいいと思うのは私だけだろうか?未知数の部分が多いが政治家になるのに必要な条件、家柄、地盤、お金、縁故と全て揃っているので一番現実的だと思う。韓国の向こうをはってやってみて欲しい。

金網の向こうの幸せ

夜のレストラン

夜のレストラン

「金網の向こうの幸せ」というと、何だか刑務所にいるようだけれど無論そんなことはない。うちから一番近い駅の二階から天気がいいと、ガラス越しに綺麗に富士山が見える。だけれどそのガラスに金網が入っていて普通に見ると富士山が台無しになる。うんとガラスに顔を近づけると、金網の一つの目から何も邪魔されない富士山が見える。

ふと、未来もこんなものかと思った。大きな理想や夢は富士山。存在しているのに、金網という日常の煩瑣なことでよく見えない。でも心を集中して見つめるとちゃんと見える。金網があっても、いつも理想や夢は意識していないといけない、と思った。

ここのところ冬の空気のせいか、富士山が特に美しい。特に夕方は茜色の雲と一緒に、オレンジや赤から青へと色々な表情を見せてくれる。日本人でよかった、と思う瞬間である。