不思議な話 その2

もう四年前になるが、姉の息子、つまり甥の結婚式に来てと言われ、単身アメリカに渡った。姉のいるニューヨーク州からアラバマ州へ。そこのホテルで泊った時の事。ダブルベッドで姉と寝たが、その大きいこと。日本人なら軽く四人位寝ることができそうだった。夜中、そのベッドが揺さぶられて目が覚めた。完全に地震だと思い、そのうち止むだろうと思ったけれどしつこく揺れている。姉を起こそうかと思ったけれど、明日結婚式の準備で5時に起きなくてはいけない事を思い出してやめた。止んだ。が1分後に又同じように揺れ出した。それを3回程規則的に繰り返して、やっと「おかしい、地震ではない」と気がついた。

たわわな実

何の実だろう。たわわになっていた。

「ひょっとしてこれがポルターガイスト?」と気づきお経を唱えたのだけれど止まらない。夢中で「Help me, ○○」と霊能者の名前を呼んだら、ぴたりと突然とまった。朝、顔を合わせた途端姉がすぐ「What happend to you?」と言ったので、説明したら「ここでお経が通じる訳ないじゃない」と言って笑っている。「冗談じゃない。怖かったわよ。信じてないんでしょ。」と抗議すると「あなたの言うことだから信じる」と言って準備に行ってしまった。夕方スコールがきて全館停電になったり、なんだか「こいつ、からかってやろう」的なものの気配を感じたホテルだった。

 

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