音楽の不思議

音楽は不思議だ。聞いているそばから消えていく。だから西洋美術で「メメントモリ」(死を思え)がテーマの絵画には骸骨(もろ直接的)花(いつか萎れる)食べ物(いずれ腐る)と一緒に楽器(大抵ヴァイオリン)が描かれ、音のはかなさを人生に例えている。

ここはまだ赤い紅葉はまあだだよ

ここはまだ赤い紅葉はまあだだよ

でも音はただ儚い(はかない)だけだろうか?音楽にどれ程の人が元気をもらっているだろう。私も落ち込みモードになりそうな時、ピアノに向かうとすっと作曲家の世界に入ってしまい、弾いているうちに何回か脱皮を繰り返し、ピアノから離れる頃はすっかり別の世界の人になって元気になっている。気に入った音楽を聞いている時も同じ。心は音と共にある。そしてどういう理由か知らないけれど、小学校や中学の育ち盛りの時に音楽の時間を減らしてしまったり、受験のために無くしてしまったのは大変残念だ。他の人の音を聞きながら音を合わせることは協調性も養うだろうし、情緒も育てることになるだろう、と思うのだけれど。

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