ここたのナイト

前の記事で「あ・お・い・お・に」で「お」は怒るなという意味と書いたけれど、実は現代は相手のことを思って怒ることは、とても難しい時代になった。どうしてか?一つは、エネルギーが要る。もう一つは言ったことにより、人間関係が悪くなる可能性がある。人は「いい人仮面」をしている方が楽なのだ。

「Love & Anger」という言葉を、国際キリスト教大学公開心理学教室にて学んだ。子供の躾にも重要な言葉で「愛ある怒り」とでも言おうか、要するに愛を持って理性的に怒ることが大事ということ。今は大分直ってきたけれど、ラテン系気質がある私には心に留め置かなければいけない話だ。

図書館前の風景。花と手入れして下さる方のお気持ちも素敵

さて、第三土曜日の7時から国立市谷保の団地内にある「ここたの」という喫茶店で、一芸を披露したり、鑑賞できたりする催しがある。席料はデザートと飲み物の700円から簡単な食事までのオーダー料だけ。一芸は詩の朗読や政治に対する意見、歌、楽器、紙芝居、随筆的なものの発表、マジック、と何でもいい。時々顔を出していて、18日には久しぶりに行ってきた。

嬉しかったのは常連さんが、ちゃんと来ていてしっかり頑張っていたこと。本当に久しぶりだったので、すっかり入れ替わってしまったかなと思ったけれど、続けて発表していることはすごい。星野道夫に関する本とその人なりの紹介、「美味しんぼ」の作者、雁屋哲の現代に対する鋭い批判の紹介、「もう一人の自分」を意識した詩と「友人」の定義について、篠笛、ちょっとブラックな紙芝居、私の「夢路より」(アハハ、いい度胸)。

星野さんからのメッセージを聞いて思ったのは、人の、自然に対する傲慢さに対する警告。雁屋さんの現代人批判ももっともだった。人間の不幸は執着、自己防衛本能を優先し、自分の良心を無視した迎合、利己主義を源としている、と私も思う。やはり現代の諸々の危うさは、人のこういう心が生み出しているのではないだろうか?

今日はとても暑かった。本当に「地球」という船が沈みそうなのに、中で関税とかの覇権争いしている場合ではないよね。謙虚になって、科学の粋を集めて、まずこの気象異常を何とかしなければ。5月が、風薫る時期だったのは昔の話。今日の太陽に、地球に対する敵意さえ感じました。

 

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