父が亡くなりました(一)

父が11月3日に亡くなりました。誰もいない時に逝ってしまったので、二日だったかもしれません。以前から父のことを考えたとき、23という数字が浮かび、23日と思っていて、今回は違った、何だったんだろうと少し気にしていたら、従姉妹が「二日か三日の23ではないの?」と言ってくれて、そうだったのかなと思いました。

なくなる前、不思議なことが沢山あって、アメリカから帰ってきた姉がいる時、はっきりと「敏江(亡くなった妹)が迎えに来ている。」と言って、私を見て「敏江だな。」と言ったり、誰もいない部屋の隅を指さして、「背の高い女の人がいる。」とつぶやいたり、姉とびっくりして顔を見合わせました。「知らないうちに誰か入ってきて、しらないうちに出て行く。」とも言いました。

兄弟と争続した一人が妹で、その方は後で改名したので、敏江という名前は改名前の名前のようです。私にとっては叔母ですが、その方の亡くなったことを父には知らせてくれないほど、(私には喪中の葉書で知らせてきました。)冷え込んだ仲になってしまいましたが、ああ、向こうで「争いはばからしい」と思い直してくれたんだ、と嬉しく思いました。

助け合えば、心強く、どんな人でも得意、不得意あるので仲がよければ補い合っていけるのに争うと、それもたいてい多くもない財産、土地のことで、従姉妹との仲は断絶するし、本当につまらないことと思ってました。

亡くなる五日前には「ひろしが来ている」と言いました。この方も争った弟です。ああ、向こうでやっと大円団と安心したら、その後まもなく穏やかに息をひきとりました。

父も散歩した道

 

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