不思議なカレーの話

まだ父母が元気な頃、一緒に千葉の御宿に旅行に行ったことがあった。そこのホテルで買ったレトルトカレーが「おいしかった。」と後で母から電話があった。現在、実家にだれもいなくなり荷物の整理をした時、取り寄せたのかそのカレーがいちダースあり、父も食べるかも、とうちに持ってきた。長男夫婦や他の方に分けながら、うちでも食べてみた。本当においしい!!!従姉妹にはあげられなかったし、うちにももっと欲しいなと思い注文することにした。

発売元に電話すると、もう個人には売ることはしないで「ギフト・カタログ」を手に入れて、そこからの注文なら、と言う。御宿のホテルにも電話してみたが、同じ答えだった。あまり物事に執着しないタイプだが、何故かとても欲しくなって次の日、立川に行った時にデパートのギフト・カタログを片っ端から見てみたけれど、みつからない。がっかりして、しょうがない、諦めようと思った。

私の姓は富士山に関係があることをこの前の法事で始めて知った。

私の姓は富士山に関係があることをこの前の法事で始めて知った。

その次の日、ピンポーンと宅配がきた。見るとこのブログでも書いたA先生の49日の法要の品だった。まあ、お通夜もお葬式の時も振る舞いが豪華で、食べきれないくらい頂いたのに、ご丁寧に申し訳ないと思いながら、包みを開けると、ギフトカタログだった。えっ、まさかとカレーをさがしたけれど、見つからない。そうよね、いくら何でもタイミングよすぎるわ、とカタログを閉じたら表紙に見覚えのあるカレーが目に入った。そこでもう一度よく見直したら、あった!捜し求めた(といっても二日だけだけれど)カレー。。。と、豪快なA先生の笑い顔が脳裏に浮かんだ。あっ、先生だ、先生からの贈り物だと確信し、笑いがとまらなかった。

従姉妹にも同じギフトカタログがいき、私が推薦したカレーを頼んだ、とまた二人で笑いあった。積極的で陽気で親切でお茶目な先生らしい、と嬉しく思い、向こうの世界におられる先生に感謝を伝えた。

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