社会を覆う不安材料

トランプ氏がアメリカ大統領になった。あまりに正々堂々と事実誤認に基づいた意見を言うので(例えば車の関税について)呆気にとられているが、どうして日本の政府も「それは違う。」とすぐ言わないのか不思議でならない。昔の話で忍者が、雇っている殿様に命令されて「御意」と答えて言われた通り動いたが、思わずそれを連想してしまった。お金と権力さえあれば、何をしても許される時代なのだろうか。

ただ、日本の正規雇用の低さを見るにつけ、国内に工場を建てて雇用を拡大する、というのは素人目に見ても何故、日本も早くそのように動かなかったのかと思う。人件費が安いところ、安いところに工場を建て、挙句の果ては優秀な技術ももっていかれたのではないか?日本人の生活は段々貧しくなり、消費力が落ち、国力も弱くなり、と悪循環に落ちると日本人もプライドも持てなくなり、文化力も落ちてくる。

富士山の様にどんな時も凛としていたい。

富士山の様にどんな時も凛としていたい。

どんな時も是々非々で、経済や権力に振り回されないためには「精神」で立ち向かうしかないと思う。どんな精神かというと、「お天道様に見られてもはずかしくない」精神だ。日本人は古来から持っていたはずだ。きついことを書くと、犬のように尻尾を振っていたら、トランプ氏は犬扱いするだろう。あくまで日本は凛としていてほしい。

私は最近やっと人は、「自分だけのため」から「他人に愛を向ける」範囲を広げるために生まれてくる、ということを理解し始めた。個人も国も一緒で内向きになると、そこには本当の繁栄はやってこない。(この世で本当の繁栄はないかもしれないが)少なくともトランプ氏に大事にしようとしている「アメリカ人」の定義を聞いてみたい。不法移民ではないアメリカに住む人という定義ならば、自分に反対している人や立場の人の意見を尊重しないのは、大きな矛盾だと考える。

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