アメリカ・残りの巻き

あっという間に年末になり、夏に姉がいるアメリカを訪ねた話が中途半端になったので書いておこうと思う。メインはナイアガラの滝だった。アメリカ滝、カナダ滝といって両方の国から見ることができる。姉の家からは車で30分程のところだ。そのままで本当に大自然を感じる雄大な滝なのだが。。。ここでは義兄から聞いた「現実」を書くので、ナイアガラ・フォールズに憧れを持っている方はお許しを。

ナイアガラ・フォールズは独特な濃い青緑をしている。そして何箇所も泡が豪快にたっている。その泡が滝の豪快さをまた際立たせていて、いいなと思ったのだけれど。。。兄いわく、ナイアガラの水はエリー湖から流れてくるけれどエリー湖周辺の化学工場からの排水がエリー湖に流れこんできていて、泡は化学薬品のせいでできる。ナイアガラ川の行き着く先のオンタリオ湖はとても水が綺麗で、オンタリオ湖がある街全体もカナダ人やアメリカ人の憧れの的になっている。どこでどの様に浄化されてオンタリオ湖に到るのかはわからない、とのことだった。

ナイアガラフォールズ。音も迫力満点。

ナイアガラフォールズ。音も迫力満点。

聞かなければよかったとは思わなかったけれど、何故人間は神様が与えてくれた大きなプレゼントを台無しにしていくのか、とまた思った。夜には滝を色とりどりのライトでshow up。 (目立たせる) う~ん、そんなこと必要かな?滔々と流れる白い滝だけの方が余程美しく見えるのだけれど。。。そしてカナダ滝の周りには豪華なホテルとカジノの施設が。。。人はこんなすごい自然を前にしても、ただ向き合うということができないのだろうかと様々に考えてしまった。

勿論、ぼ~っと滝や川の流れを見ていられる場所はたくさんあった。ただ駐車場を利用すると嫌でもホテルやカジノが目に入る。人を遇するのに色々方法があるように、自然を遇するにも国によって違いがあるからしょうがないか、いや元々遇するなんで考えはないのかもしれない。ただ、利用するだけ、だとしたら自然との共生なんてありえない、と楽しかったけれど、少し寂しい思いも残ったナイアガラフォールズの小旅行だった。

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