日本の選挙

選挙が行われた小学校の前の畑

選挙が行われた小学校の前の畑

もうずーっと前、多分15年位前に「この国は恐ろしい国」という題の本を読んだ。生活が苦しい人に対する対応がとても冷たい国だと言う様なことが書かれていて、「今日の生活をどうしようと思っている人がどうして選挙に行こうと思う余裕があるのか」というところで、はっとさせられた。その頃はまだ電車の人身事故(また最近増えている気がする)や餓死のニュースが珍しかった。

特に最近、政治に関心がある、ないという以前に本当に生活することが大変な人は選挙に行く気力さえないのではないか、と思ってしまう。まず住所が持てない人は絶対に選挙にいけない。投票用紙がこないからだ。経済的理由で自殺願望がある人や電気、水道、ガスをとめられた人が選挙に行くだろうか?

この様に考えると、日本では本当に福祉が必要な人たちは、政治参加する基本的な権利が始めから奪われていることになる。政治を自分達のものとして選挙で流血騒ぎも起きる東南アジアの国を見ると、どちらが本物の政治かと複雑な気持ちになる。東京都知事選も低い投票率で、どっちらけた人々と政治に見捨てられ行けなかった人々を除外した結果だ、ということを舛添氏は謙虚に受け止めてほしい。

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