慈眼寺へ(昨日の続き)

ツアーの後半で、塩沼亮潤という方が住職をなさっている慈眼寺というところを訪れた。先にバスの中で渡されたパンフレットを読んでびっくり。住職は行者の修行でも最も厳しい部類に入る「大峯千日回峰行満行」を達成し、「大あじゃり」になった方だという。どれ程満行が難しいかというと1300年の歴史の中で、塩沼住職が二人目ということからもわかる。私は大峯山で(正しくは大峯山は日本で唯一女人禁制なので、麓の龍泉寺で)池修行や滝修行をさせていただき、大峯山から良い気を頂いたと思っている。

盆栽の禁欲的イメージが修験道に重なる。

盆栽の禁欲的イメージが修験道に重なる。

まさか奈良県から遠く離れた仙台で、大峯山とご縁のあるお寺を訪れることになろうとは。役小角につながる修験道の寺の中でも、本尊を蔵王権現にすえる大変珍しいお寺だった。焚いていただけるので、護摩木にお願い事を書き、塩沼住職の本を購入した。日曜日ではないのでお会いできることはなかったけれど、本の表紙に載っていた住職の、厳しい修行を乗り越えてこられた方とはとても思えない、若々しい青年のような明るいお顔が印象に残った。「千日回峰行」のことが書いてある本を帰りの新幹線の中で読んで、やはり、命をかけた厳しい行だったんだということがよくわかった。

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