有難い(母の)お友達

母を見舞いに、女学生時代のお友達が来て下さった。大変な戦争を共に過ごして来た仲間なので、結束は固い。ちょっとした行き違いもあり、私は皆さんとお会いすることができなかった。次の日私にと置いていって下さったお土産を施設から受け取り、母に見せたら「まあ、わざわざ」とはっきり言ってくれて、いつもは何言っているのかほとんど聞き取れないので、すごく驚き嬉しかった。友情の賜物だ。もう一人のお友達の話。

成川美術館からの風景

成川美術館からの風景

少し認知が入っている方がいて、でも母の所へは電車で一本なので駅で皆さんと待ち合わせをした。ところがその方、一時間近く待っても現れないので他の方達は母の所へ来て、しばらくいて先に帰られた。結局その方はなんと4時間近くかかって来て下さった。(実際は母の所までは一時間くらい)行く途中、何度も父の所に電話をかけて駅の名前を聞いたらしい。反対の電車に乗ったり行きつ戻りつしながら、でもとにかく辿り着いた。何としても母に会いたい、というその方の思いにとても感激した。

事情が分かった私が帰りは施設の方に駅まで送って頂くようにお願いしたが、「麗子さんの(母)の食べられるものは何ですか?」と同じことを何度も聞いたという。その心意気、あっぱれ。目上の方に対してあっぱれは失礼かもしれないけれど、母へのそこまでの気持ちに心からの感謝を込めて、「あっぱれ」をおくります。

 

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