美しく洗練されたモダンバレエ

花瓶と花の取合せが見事

花瓶と花の取合せが見事

今テレビで「NHKバレエの饗宴2013」を見た。どれも素晴らしかったが、東京バレエ団のモーリス・ベジャール振り付けの「春の祭典」には衝撃を受けた。音楽が逆にこのバレエのために作られたのか、と錯覚させる程振り付けに存在感があった。またこれ程、現代では訳がわからなくなっている男性性、女性性をしなやかにかつはっきり表しているものはないだろう、と感じた。

東京バレエ団の踊り手達も、よくこの振り付けの意図を理解してほとばしる情念を表現していた。ストランヴィンスキーも、自分の音楽の解釈の目新しさに目を見張っていることだろう。やっぱり芸術って凄い。地球や自然に対する人間の仕打ちにほとほと嫌になることがあるが、今日は、人間しか作り出せない芸術の一つに素直に感動した。

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