月別アーカイブ: 2019年1月

芸術は心の栄養

前回の写真の答えは、大阪国立文楽劇場の舞台、幕の上方、真ん中あたりの写真でした。大阪、名古屋方面に勉強や用事があり出かけたのですが、いつもせかせかと行って帰ってくるだけなので何か一つ楽しみを、と思い、文楽を見ました。

文楽は大阪が本場です。京都造形大の社会人学生になってから美術、芸術の面白さに目覚め、(ピアノはしてましたが)それまで働いたお金をつぎ込んで沢山の舞台、コンサートに行きました。親の介護が始まってからはそういうわけにも行かず、ご無沙汰していましたが、前府知事、H氏の「文楽なんて要らない」発言に憤慨し、なるべく大阪に行く時は見るように心がけていました。

日程が合わない時が多いのですが、今回は「初春文楽公演」の第2部夕方からの「冥土の飛脚」と「壇ノ浦兜軍記」の阿古屋琴責めの段を見ることができました。特に後者は、人形の阿古屋が琴、三味線、胡弓を弾きますが、浄瑠璃の方が同じ楽器を奏で、その指使いと全く同じに人形の指が動き、本当に人形が弾いているよう。ずっと、どうなっているんだろうという驚きと音楽のやさしい音色にうっとりとしてしまいました。始めて見た場面ですがラッキーでした。(こいつぁー、春から縁起がいいや)

一体の人形に三人の使い手が。中には国宝級の方も。日本の文化はすごい。

途中、20分と30分程の休憩をはさんで、4時から8時半くらいまで、でネットで1等のすぐ後ろの2等を申し込むことができて、(そこしか空いてなかった)十分舞台を楽しみました。(オペラグラスはあった方が、人形の複雑な表情も楽しめます)そして料金は、な、何と二千円。これって私のクラス参加代やヒーリング代と奇妙な一致。あまりにお安過ぎるので、帰りにお土産に羽子板と羽を買って帰りました。

次の日、あきらめていた大阪講座の二部も、帰りかけたその時、お友達のキャンセルが出た方から声をかけられ、運よく参加できました。ついている時はどこまでもっいているんだ、このツキに感謝して自分にできるだけのことをしようと、覚悟を新たにした一月でした。

 

バランス感覚

市原悦子さん、樹木希林さん、個性的な名優が平成という時代を境に逝ってしまわれた。名優というだけではなく、そのたくましく凛とした生き方に憧れをもっていた。たまたま本屋さんでみかけた『一切なりゆき』という樹木希林さんの本を読んだ。樹林さんの本音が良くわかり(樹木さんは本音しか言わないような人だったが)面白い。

詳しい内容は「営業妨害」になるのでいわないが、中に考えさせるところがあった。それは物にたいするバランス感覚というものだ。良く知られているように、樹木さんは「断舎利」をしてかつ物を徹底的に最後まで使い「もったいない」精神を特に晩年貫いた方だ。自分の舞台にも「もったいないから」と花まで皆さんに連絡して断った。するとご主人の裕也さんが「花屋も生活がかかってるんだ。」と怒ったという。

さて、どこでしょう?

断舎利を考えなければいけなくなった今、昔のように好きなものを(高いものは買えなかったが)ぽんぽんと買うこともしなくなった。でもそれが行き過ぎると、確かに誰かが困るのだろう。母は生前、お菓子でも多めに買うので、「そんないらないでしょう?」と言うと「朝から少ししか買わなかったら、お店の人ががっかりするでしょう。」と言ったので、へえ~、そんなものか、と思ったのを覚えている。

必要か、好きかだけが物に対する購入の判断基準になるのかと思っていたが、物を通して作り手、売り手のことまで想像して購入を決める人もいるということを、裕也さんの発言で思い出した。このことに関して、何がいい、悪いとかは勿論いえない。相手のことまで考えられる人は広い視野を持ち、バランス感覚がいいかもしれないけれど、一つのことだけに偏執的につき進んでいく人、つまり視野が狭く、バランス感覚がない人がある分野で傑出したりする。

何かの結論が出たわけではないが、物にたいする考察が深まったとして、今日は良し、としよう。それにしても、何故私は断舎利も物の整理も一向に進まないのかな。料理は好きだったけれど、片付け、整理が大の苦手だった母に本当によく似てしまった。と亡くなった人のせいにして、このブログはおしまい。

(今頃ですが)新年のご挨拶を申し上げます

平成最後の年が始まって、もう10日以上もたってしまいましたが、
新年のご挨拶を申し上げます。
良き一年になりますよう、心からお祈り申し上げます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は母が昨年一月に亡くなり忌中なので、比較的静かなお正月でした。
三男が川崎にいるので、ではと「川崎大師」に参拝に行きましたが、
あまりの人に驚き、遠くから本殿を拝んで帰ってきてしまいました。
「高幡不動」にも行きましたが、肝心の参拝もおみくじも長蛇の列で
諦めました。六日、豊橋で母の一周忌をしたので、もう一度行くつもりです。
けれども列が長いということは、それだけ待つことに辛抱できる人が多いと
いうことなので、やはり自分は短気なんだなー、と自覚して帰ってきました。

久しぶりに画像をいじりました。お正月のお花です。

お正月にお酒を嗜んだ方も多いかと思います。そこで古い『通販生活』から見つけた
面白いなぞなぞを一つプレゼントしておきます。(少し変えてあります)

一杯飲んだ男の人が魚屋さんに来ますが、酔っていたため何を言ってるんだかわからない。
すると、魚屋さんのご主人が魚の名前を並べて追い返します。さて、なんと
言ったのでしょうか?

答え「鮭・鮫・鱈・鯉」
明るい一年でありますように!