月別アーカイブ: 2018年8月

始めての新盆(1)

父母は豊橋出身だったので、両親の新盆は、8月13日、14日、15日だった。今年は10日、11日、12日と神戸で勉強会があり、長い旅行となった。始めての神戸だったが、新盆の用意の品をかったり、新盆で送って下さった方へのお返しもあり、時間がなくて全く観光はできなかった。(涙)ホテルの方に神戸の夜景を見られる近い所がないかと聞いたら、奥のエレベーターは34階のレストランまで行きますが、ガラス張りなので、そこに乗れば。。。ということで、そこから長方形に切り取られた夜景を見たのだった。それなりに綺麗だったが、やはり夜景は広がりの中で見るものだと感じた。外はもの凄く暑く、時間があっても出かける気にはなれなかったかもしれない。

勉強会では非常に貴重な経験をしたので、また少しずつ書いていくつもりだ。今回は新盆のこと。神戸から13日に豊橋に入った。既に迎え火の日である。父が豊橋の銀行に二つも取引をしていたので、そこに寄ってから、お墓に行くことにした。駅からお墓まで1.5キロ位。いつもならお花を買ってタクシーに乗るけれど、銀行に寄らなければいけないので、歩くことにした。丁度二つの銀行はお墓に行く途中にある。始めの銀行まで約10分。次の銀行までは10分以上。最後のお墓の近くのスーパーでお花を買う必要があったので、そこまで13分。しかし、最後に坂があった。汗だくでスーパーですぐ着替える。着替え、お線香、点火棒、迎え火用の松5、6本。二つの銀行の書類。これだけで、かなりの重さになる。

道々、私は勤めている時、登山を趣味にしていてよかったなとつくづく思った。さてと、お花。前にも書いたが、一基に花入れが二つ。何を血迷ったか、「まとめる」と言っていたご先祖様のお墓5基はそのままに、自分達の分として足した両親のお墓、ご丁寧に入り口にも花活けを作り、全部で14箇所の花入れがある。「新盆だから、今回だけ。」と自分に言い聞かせ、14箇所分のお花を買う。お盆故、お花は2倍近くにはね上がり、一万円以上お支払いし、お墓に抱えていく。また汗びっしょり。

遊び心のある公園

着いてあっと声をあげる。当然のことだけれど、雑草だらけ。トホホ。あたりを見回すと、さすがにお盆だけあって綺麗にしてあり、お花も沢山入っている。抜こうとすると、土がからからに乾いていて容易に引き抜けない。水汲みを何度もして土と花入れにじゃぶじゃぶ水をかける。持っていった軍手をはめ、片端から引き抜くが無駄に広いお墓で、60%取ったところでgive up。後は長男家族に任せよう、とさすがに疲労困憊になり、考える。(結局時間がなく、そのままに)やれやれ帰ろうと思ってもう一度周りを見回すと、まずい、お盆には必ず入れるほおずきを忘れた。泣く泣くスーパーまで戻り、もう一度買ってお墓に戻り、挿した。

あっ、そうそう迎え火焚かなくちゃ。お寺から頂いた松を山に組み立てて火を点けると、思いがけなく黒煙を出して勢いよく燃えた。親戚で迎え火からお墓を火事にして、大目玉をくらった人がいたことを思い出し、ひやっとする。周りのお参りに来てた人たちが、もの珍しそうに火を見ていく。えっ、いつの間にお墓で、迎え火をしなくなったの?東京にいるので、豊橋の動向はよくつかめない。それでも仲良くしてくださる、叔母様とか面倒を見てくれる親戚のお姉さまがいて、なんとかなってきたのだった。(続く)