月別アーカイブ: 2016年5月

アメリカ(3)

私は京都造形大で美術の勉強をしたので、絵画や彫刻に興味は尽きないけれどメトロポリタンにしろ、MOMA(Museum Of Modern Art in New York )(ニューヨーク近代美術館)にしろ、お宝が一杯過ぎて、またメトロポリタンも分館が幾つかあり、カタツムリの外観のグッゲンハイム美術館も見たかったし、と消化不良の旅となった。今生は気功と音楽と介護で忙しいので、いつかの来世で美術を堪能したい。とあきらめるのは、まだ早いかしら。せめて一つでも学芸員の説明を聞きたかった。(涙、涙、涙)これまでの芸術は過去の人達が残してくれた最大のプレゼントだと思う。

NYの住宅街は、古いヨーロッパの町並みに似ている気がした

NYの住宅街は、古いヨーロッパの町並みに似ている気がした

ニューヨークに来た目的でもある、9.11跡があるブルックリンの公園を訪れた。ビルの大きさに黒い大理石の穴が掘られ、ぐるりと水がおち、その壁には犠牲者の名前が彫られている。全員に対して黙祷したが、やはり日本人の名前をみつけるとショックで、やり場のない悲しみを感じた。思ったより大きな敷地で二箇所あったはずだが、時間の関係で一つしか周れなかった。もう一度ここにくることが出来たら、今度はもう一つも是非訪れたい。ここで多くの時間を持てば、どうしてこんなことが起きたのか、人って一体なんなのかという答えをだすには難しい問いに、真剣に向き合えると思うから。そしてそれが一番の供養になると信じている。(合掌)

アメリカ(2)

メトロポリタン・museum とても見きれない。ニューヨークは芸術の街でもあった

メトロポリタン・museum
とても見きれない。ニューヨークは芸術の街でもあった

J.F.K(ケネディー空港)に着くと、入国が大変だった。以前と違い、指紋と顔写真を撮る機械が沢山あり、そこに行って自分で操作してカードを作り、係りの人まで持っていかなければならない。指紋を取るところまでは何とかやった。ところが顔写真となると背が低いので、画像と顔の位置がなかなか合わない。↓のボタんがあったので何回も押したが関係ないようで額から上しか写らない。思いっきり背伸びをしてみたけれど、やっと眉毛まで。万策つきてぴょんと飛んで素早く写真ボタンを押したけれど、滞空時間が短いためか上手くいかない。

機械が沢山あるため人が散り誰も聞く人もいないし、むきになって三回ほど飛んだら「マダーム」と声がした。見ると制服を着た明らかに空港関係者。はっ?という顔をしたらにこにこして前についていた大きな取っ手を握り、下に押して向きを変えた。するとぴたりと私の顔が収まった!

気のせいか(多分気のせいではないと思うけれど)そこで次の場所を聞いたお兄さんも、入国の手続きをした係員も私を吹き出しそうな笑顔で対応してくれた。ひょっとして見られてた?挙動不審の怪しい人物→アホなおばさん、という転換が行なわれたに違いない。韓国人だか日本人だかわからない顔をしているので、日本の品位は傷つけなかった。(と願う)

 

まとめてブログ(3)アメリカ《1の巻きー準備編》

ニューヨークの町並み。もう思い出になりつつある。

ニューヨークの町並み。もう思い出になりつつある。

GWにアメリカの姉のところへ行った。GW中は日本ではどこでも高くなるが、海外では平常通りなので、早くから計画すればリーズナブルに行くことができる。飛行機は三ヶ月前以上から検討する。長旅は必ず通路側をとり、エコノミー症候群にならないようにする。(英会話の仲間が実際、飛行機の中で亡くなっている)姉がいるバッファローに行く前にニューヨークに寄ったが、ホテルも調べ、評判が良く、安くなっているところをネットで予約した。意外だったのは、いわゆる知られた高級ホテルが必ずしも評価は良くない。風呂、トイレのトラブルがたくさん書かれていた。予約したホテルは五番街、カーネギーホール、MOMA、セントラルパークが徒歩圏内で、日本人は他に一組しかいなかったがcozy(居心地の良い)という言葉がぴったりのホテルだった。

費用の捻出を参考までに書いておきます。為替ルートの変動が最近激しい。姉は40年以上アメリカにいるが、その間行ったのは今回で二度目。一度目は甥の結婚式に親戚代表で6年前に行ったがその頃は円が高く、1ドル90円をきっていたので、それからしばらくはこつこつと、次回に備えて円をドルに変えておいた。ただし投資ではないので、円からドル、ドルから円に移して利益を得ることは考えなかった。ドルはあくまでドルとして使う。こうしたら為替の変動で一喜一憂することはない。今回ためておいたドルをホテル代、一日NY観光、食事代、買い物、交通費、そしてかかったお金の15%から20%と言われるチップに使い、円の負担が非常に少なくてすんだ。円をドルに変える私の目安は1ドル105円以下。だから今現在は変えることはしていない。

子供が海外にでかける時も、ドルは今のところ大抵のところで(特に東南アジア)重宝するので、餞別にも便利だった。他気がついたことは、最近アメリカに行くにはESTA(電子渡航認証システム)が必要だが、空港で慌てて申請している人もいた。(アメリカ大使館は三日前までに済ませることを推奨しているし、NGが出てしまった場合はもっとかかるので早めにするにこしたことはない。以前は無料だったが、今は14ドル/一人かかる。)日本でも爆買いにくる人に課せばいいのに。かなりの収入になると思う。

 

 

まとめてブログ(2)わからないことばかり

年をとるに従って世の中のことがどんどんわかる様になる、と思っていたのにどの方面でも疑問だらけになって、自分の頭の小ささに愕然とすることがある。

例えば、日本は東京大空襲の責任者であるアメリカ人のカーチス・ルメイという人に、何故、最高の勲章を与えたのか?調べたら、真珠湾奇襲作戦の立役者である源田実に、アメリカが先に「戦争は終わった」という意味で勲章を授与したので、バーター的に日本もカーチス・ルメイに与えた、という説が出てきた。無念の思いで亡くなった身になったら、または純粋に国を思っを捧げた人達は、この事実をどう受け止めるだろう?私だったら、「ざけんじゃないよ。」と怨霊になるか、幸いにして浄化していたら「戦争なんて、そんなものさ。やっぱり下界は地獄だね。」と思うだろう。願わくば後者でありたい。

カナダのオンタリオ湖。湖面がピンク色に輝いているのを始めてみた。印象画の世界

カナダのオンタリオ湖。湖面がピンク色に輝いているのを始めてみた。印象画の世界

もう一つの(多分くだらない)疑問。二月のインフルエンザから始まり春先の花粉、pm2.5、黄砂のトリプル攻撃により、外出にはマスクが欠かせなかった。考えるにマスクは二つの役割がある。一つは、自分を外の大気汚染から守るため、もう一つは自分が保有している菌を人様に移さないため。私の疑問は後者にある。マスクをしていて咳やくしゃみをする。その中には当然菌が沢山含まれている。それがマスクで外に出るのを防がれているのはいいとして、自分はまたその菌を体の中に取り入れているのではないか、という疑問。菌を排出するため、咳という反応があるのに、それをマスクをすることによって又、吸っていいのだろうか?色々な人に聞いてみたけれど、一様にあきれた顔をされて「それは、あなたの分野じゃないの?」とか「発想がユニークで面白い」という答えしか返ってこなかった。どなたかわかったら教えてください。安心してマスクの中で咳やくしゃみができます。

まとめてブログ (1)日本の子供達

こんなに物があふれている日本で、食べるに事欠く子がいるなんて。。。私の子育ての経験から、しっかり食べさせれば大抵の事は乗り越えてくれる。働ける年になったら食は自分の責任だと思う。働けない年で、魚や山の幸をとれる環境ではない子達には、大人が気をつけてやらねば。

「食」ほど提供する側の心、技術が一方的なものはないと思う。食べる方は聞かれたら「今日はこれが食べたい」と言うことができるが、後はお任せ。出されたものはそのまま食べるしかない。子供を思って作った食事とそうでない食事に入っているパワーが同じはずがない。良い思いのこもった食事をたべさせてあげたい。

食べることが困難な子供が楽しく安心して食べることができる場所が、少しずつできているようだけれど、私も余裕があれば沢山そのような施設を作り、ついでに自然の中でたっぷり遊ばせたい。今までも何度か書いたけれど、未来を背負うのは子供であり、信頼できる身近な大人がいて、のびのびと安心して育つことが日本の将来を作る、と信じているから。

周りも大分うちができた

周りも大分うちができた

いるから。