月別アーカイブ: 2015年7月

ドリアン助川さん、「あん」おめでとうございます

KIRAKU気功教室では許可を頂いて、ドリアン助川先生(朗読を教えていただいていた)の、発声のための腹式呼吸をクラスで使っている。する度に「これはドリアン先生から教えていただいて」と言っていたのだけれど、みんな???という感じだった。

「あん」の本を出された時すぐ読んだ。あまりいい本だったので、従姉妹の子供にも先生のサイン入りの本を送ってあげた。ハンセン病、俗にいうライ病患者の苦難の歴史を一人の女性を通して見事に語っているが、決して暗くも重くもならず、私達がしてきたことや人間のあり方も含めて静かに反省させられる本だった。

札幌の夜は明るい。でもそう涼しくはなかった。

札幌の夜は明るい。でもそう涼しくはなかった。

朝日新聞に「明川哲也」の名前で人生相談を掲載していて、その答えに感激して朗読の講座に出席したことは前にも書いたと思う。「先生、これ映画にしたらどうですか?」と言ったら「冨田さん、映画作るのいくらかかると思ってるんだよ。でも実は今考えているんだけどね。」という答えが返ってきたので、「一人一万円でなるべく多くの人から集めればいいですよ。私達にも責任ありますから」と言ったような覚えがある。(そう言えば江原さんにも自作のオペラ書いて主演して、と発言し同じ答えが返ってきた。誰にでも言っているわけではなく、このお二人にしか言っていないけれど)

そして映画「あん」はできた。勿論見に行ったしクラスの方にも宣伝した。主役が樹木希林さんしか考えられない、と感じるほどはまっていて、心のひだが細かい所まで伝わってきた。対する男性俳優も若いのになかなか渋くて魅力的だった。ただ、たばこを吸う場面が多くてクラスの重症の煙アレルギーの人には見せられないと思ったが、やるせない悩みは良く表現されていた。

監督も今をときめく河瀬直美で、私が見た映画館では河瀬直美の映画の撮り方がどのように個性的かも解説してくれていたので、より楽しむことができた。ただ本では、一番最後の、林に亡くなった主人公が現れる場面でず~んときたのに、それが映画では変更されていたのが少し残念だった。

ドリアン先生と仲の良かった中島啓江さんも、天国で先生の本と映画の成功、喜んでらっしゃいますよ。

ネタばれはまずいと思い、今頃書きました。(A good excuse)クラスの方達もあ、あのドリアン助川さん、と今ではわかってくれます。

まとめてブログ(2.母の愛)

クラスに来て頂いている方からお嬢さんのことで、ヒーリングの依頼があった。腰を痛めてから横にもなれず、よく寝ることもできないで引きこもり状態だという。すぐ行ってあげたかったが、予定が詰まっていてどうにもならない。もう一年以上も来て下さっている方なので、なんとかコンタクト・ヒーリング(直接向かい合ってする)をするように言って、こちらでも遠隔で応援することにした。

わりとすぐ、「頭がなんだかすっきりしたようだ」というメールが入った。その調子、と思いあまり手をかさないようにしながら様子をみることにした。始めは部屋に入られるのも嫌がっていたお嬢さんが、「無理をしないで」でも「少しずつ近づいて」お母様は娘に対して気功を頑張られた。

私も遠隔で時々様子を見る。3、4日たってもう大丈夫かなと思った頃、メールが入り、「無事仕事に行き始めました」という嬉しい報告を頂いた。

札幌駅のアイヌ像。勿論セミナーの成功をしっかり祈願しお礼した。

札幌駅のアイヌ像。勿論セミナーの成功をしっかり祈願しお礼した。

驚いたのは、次のクラスの時のその方の上達ぶり。何年も気功師をして教えていると、大体家でまじめにトレーニングしているかどうかわかる。膝以外それ程問題がない方だけあってそれ程必要性もなく、でも一生懸命クラスには顔を出して下さるという感じだった。それが「あっ、ここに邪気が出てますね。」と最初に指摘したのだ。

一緒に入った方達は自分や肉親をどんどんヒーリングしていて、彼女は経験が出来ない分、気を感じることができないかなと思っていたのだけれど、いきなりわかる様になり、やはり子供に対する愛情が引き金になって出来るようになることもあるのだ、と私も勉強になった。

色々な方がいるけれど、努力は裏切らない。「気」がヒーリングにも親子の絆にも自分の技術上達にも役にたった、嬉しい事例として書いてみた。

 

まとめてブログ(1.札幌三日間集中セミナー)

今月19、20、21と札幌で気功集中三日間セミナーを(無謀にも)計画し、おこなってきたのでその報告をします。場所はモエレ沼公園のガラスのピラミッドの1Fスタジオ。場所を申し込んでから(そういえば、来てくれそうな方は誰も知らない)ことに気づき、慌ててこの仕事を始めてから最初の広告を出したのでした。

途中、誰も来ないかもと悩んだのですが経営者の従姉妹が「宣伝になるだけでもいい」と励まされ、中森じゅあん先生からも激励され開催の運びとなりました。

結果発表。クラスには四人の方が来てくださいました。ナ、ナント江原さんに体格、横顔そっくりの男性(自称二十歳)、近くに住む元気のいいお母様と感性鋭い娘さん、三人の小さいお嬢さんがいても頑張って来てくれた若いママ。そして午前中のクラスは中止してフリーの気功体験にしたのですが一日目は若くたくましい青年二人、シンガポール人の女性、午後から息子さんの結婚式に出席予定のご家族三人、二日目は最年少、中学二年生の素直な少年三人、初々しいお嬢さん三人と6人ずつ12人の方、計16人の方々にKIRAKU気功を体験していただきました。

皆さんと一緒に美しく咲きたい。

皆さんと一緒に美しく咲きたい。

他にも偶然バスの隣に座られたナイスなおじ様、昼食時に同席した韓国人二人連れの方、帰りの飛行機でお隣だった上品な奥様(見習わなければと思った)、若い地上乗務員の方には腰と肩の指摘、と「気功紹介いたします」オーラが出ていたのか短い間に多くの方に実演することができ、お陰様で手応え十分な出張でした。

札幌に行く前にひいた中森じゅあん先生の『ANGEL CARD』には「呼応」江原啓之先生の『おとたまオーラカード』には「出会い」が出て、それぞれ「波長を高く保って、いい出会いを」というアドヴァイスだったので、今までもそうだったけれど、なんとどんぴしゃなことが出るんだろうと感激しました。

本当に、上の方も応援してくださったことが良く分かり、広告にご協力くださった皆様や、なんと言っても許可して便宜をはかって下さったモエレ沼公園の事務の方、平日でもカフェを開けてくださった職員の方、こちらで成功を祈ってくださった方々にも感謝の気持ちで一杯です。

有難うございました!

 

 

色々考えること(2)

前回、「自己犠牲」と書いたけれど、日本はアメリカの盾となることを選ぼうとしているとしか思えない。政治のことは良くわからない私だって、もし安保に関して阿部首相が提案したことに、少しでもアメリカの不利益になり日本の利益になることが含まれていたら、アメリカの政治家の誰かが異議を唱えるだろう。何故反対意見が出てこないで称えられたのだろうか?

自然の恩恵

自然の恩恵

敗戦国という汚名返上したくて、戦争という同じ土俵に乗ろうとしているとしたら、とても危険なことだろう。戦争に関してはするかしないかで、起こってしまったら細かい約束などあっという間に反故になって状況勝負になってしまう。今更、先の戦争でソ連が約束を破って攻めてきた、と言ったところで何も始まらない。戦争は全てを狂気に陥れる。それとも余りに私達が戦場となった沖縄の悲劇に反省も悲しみも持たないので、今度は日本全体を沖縄のようにする、「カルマの法則」が働くのだろうか?

私は日本が「参戦できる国」であるより「かえがえのない文化を持った尊敬される国」であってほしい。そうしたことによって何か起きるなら、受け入れるしかないと思っている。日本で起こっていることの重大さに比べ、自分の小ささと無力さに溜息をつくこの頃である。

色々考えること(1)

新幹線で事件を起こした人は「年金で生活できない」と言っていたらしい。ある時期までは日本は「年金で生活できる」国だった。ところがそれが不可能になった。65歳に引き上げられた時、これは大変なことになったと思ったがたいして騒ぎもなく決まってしまった。結局殺人事件になり、弁護するつもりは毛頭ないけれど、経済的に追い詰められたということは想像できる。

う~ん、疲れたな。

う~ん、疲れたな。

手が足りず子育てが大変な親と子供、一日一食しか食べることができない若者、まだ働けるけれど雇ってもらえない人達、このような人達がどんどん増えているのが現実だ。何かみんながきちんと役割を持って、安心して生きていける組織はできないだろうか?格差社会というからには使い切れないお金を持っている人がいるはずで是非考えてほしい。どこかで判断を間違えてもやり直しができる社会、生き直すチャンスがある社会、そういう社会でこそ人は人間らしく生きることができる。

社会のやさしさの指針は人の痛みをどこまで自分のこととして捉えられるか、自分が誰かの「役にたつ」ことにどれだけ多くの人が喜びを感じられるかだと思う。自己犠牲を言っているのではない。全てはしっかりした自分あってのことだ。(2へ続く)