月別アーカイブ: 2014年5月

反転する理論

若い頃は物事の筋道は単純で一つしかない、と思っていた。例えば、戦争は酷く非人間的なことなので絶対しない。銃は危ないので持たない。ところがいつの間にか、相互不信による理論が勝ってしまった。相手が核のボタンを押さないように、自国も核を持つ。銃で撃たれないように自分も武装する。これはやられたら、すぐやり返すという「ハンムラビ法典」の考え方とあまり変わらないのではないだろうか?

対極の考え方は「右の頬をぶたれたら、左の頬を差し出しなさい」だろう。しかし現代では本当に実行したら、自分が怪我するだけで相手に何の感銘も与えないということもありえる。

どうすればいいのだろう。ガンジーは非暴力を貫いた。ネルソン・マンデラは自分が受けた不条理な迫害に対して、一切恨みごとも言わなかった。どうやら世界がうまくいくヒントは「自分は武器を持っている」と相手を脅すことではなく、「自分は何があってもあなたを大事にする」と宣言しそれを実行することではないのだろうか?一口に言うのはたやすいけれど、実際に行うのは至難の技。それをなし得た二人はだからこそ偉大なのだろう。

夕焼けお空はいつも美しい

夕焼けお空はいつも美しい

恐~い話(2)

新緑の公園

新緑の公園

飛行機に乗らなければいけない用事ができて、羽田に向かった。十分時間をみていったが、まず京急線の降りる所を間違えて一つ手前に降りてしまった。少し待って次の電車に乗り、無事羽田に着いた。この時はまだ余裕があった。なにしろskipという便利な切符を持っていたから。しかし検査場に向かって行く途中で、トランクの中に髪用のスプレーがあったことを思い出し、手荷物では通らないだろうということに思いついた。捜して荷物を預ける所に。そこは意外と混んでいた。あっ、まずいなとここで思い、荷物を預けてから急いで検査場に向かった。検査場が閉まるぎりぎりの時間に通った。

そこでゲートの場所を確かめると「結構遠いですよ。」の返事。ずーっと前のことだけど、歩いても歩いてもたどり着かなかった記憶がよみがえり、飛行機に遅れたら取り返しがつかない、急がねばと走り出した。四本ほどあった歩く歩道をすっ飛ばし、やっとゲートに着くと。。。飛行機はいてくれた。。。ほっとしてピッとかざし急ぎ足で機内に。

後ろの方の席なので機内をずんずん進んで行ったけれど。。。何か変だ。席に誰もいない、誰も。。。咄嗟に思ったのは(しまった、皆が降りた飛行機に乗ってしまった)ということだった。それとも「荷物専用」の飛行機に乗ってしまったのか。し~んとした機内の中で、次に浮かんだ考えは恐ろしいものだった。(最近身近になった異次元の世界に、迷い込んでしまったのか)。 と、長身の美しいアテンダントがにこやかに近づいてきた。(ひょっとして妖しい美女か?)私は多分縋る様な目つきで彼女に聞いた。「どうしてこの飛行機は誰も居ないのですか?」すると相変わらずにこやかな顔で、彼女は答えた。「何故ならお客様が一番乗りだからです。」

恐ーい話(1)

幻想的な春

幻想的な春

よく聞いているラジオ番組での話。DJの方が「今日はこれを」を言った途端「え~」といういう女性の声が入り、私は周りの誰かの方の声が入ってしまったな、と思った。相手をしている方も男性だったから。するとDJの方が「今、女の人の泣き声が聞こえませんでしたか?」「私には聞こえました。この世の人ではないですね。」と言うのでびっくりした。あんなにはっきり聞こえたのに、と思った。

最近、高尾山で魂らしきものに遭遇したり、このことといい、気になるのは年をとってあの世に近くなったのでこのようなことが起きるのか、それとも気という目にみえないものを扱っているので起きるのか、どちらだろう、ということだ。DJはスピリチュアリストで有名な江原さん。私は霊能力はないが、世界が少しお近づきになったか、と嬉しい気持ちにもなった。

高尾山へ

気功クラスに参加して頂いている履修者の皆さんに、良い「気」に触れていただくためパワースポットを捜していたが、まず近場の高尾山はどうかということになり、今日八王子に住んでいる着物仲間の方と下見に行ってきた。天気がよかったが、木陰の多い六号道路を登ったので左程紫外線も気にならず、新緑や川のせせらぎを聞きながらの爽やかな登山となった。

高尾山とは関係ありません。午年なので。。。

高尾山とは関係ありません。午年なので。。。

幾つかの「気」がある所をチェックして神仏習合の神社もお参りして、下りのリフト乗り場に向かっている時のこと。見晴らし台のように広くなっている所で女性が二人上の方に向かってしきりに写真を撮っている。霊能力はない私だが勘はいい。何となく「これは」と思い、「何を撮っているんですか?」と聞くと「これ」と見せてくれた画面には、見ても何もないはずの木々の所に大きな繭玉のような、風船のようなしかも鮮やかな赤と青の色がついた物体が浮かんでいる。「これ、動くんですよね。」と言うので「他の人でも撮れますか?」と聞いたら、「撮れるでしょう。」と言うので連れの方を呼んで撮ってもらった。(なぜなら私の携帯の電池は切れていたから)

すると色はついてないが、確かに白いもやの塊のような物が撮れた。私は高尾山に住むという「烏天狗」の魂ではないかという気がした。帰る時になって、こんな不思議なものを高尾山の神様が見せてくださった。心からお礼申し上げます。始めて乗った下りのリフトから見た景色も広々として、最後まで高尾山を満喫したのだった。

今日の反省;(1)軽やかに登山するには太りすぎた.
(2)携帯の電気はいつもfullにしておくこと。