日別アーカイブ: 2013年6月10日

命について

6月9日朝日新聞朝刊「日曜に想う」でショッキングな記事を見つけた。インドでは高一と高三で統一テストが課され、その点数が人生を左右してしまうという。「インパクトたるや日本のセンター試験の比」ではなく、高三の結果発表の直後から自殺者が続出する、という。日本のある自殺の名所(?)の看板に書いてあるという言葉、「ちょっと待て。死ぬのは早い。まだ先だ。死んで花実の咲くものか」をそのままインドの絶望している若者にあげたい。

私は死後の魂の存在を信じているが、だからといって自殺したり、生きている時間を粗末にしていいとは全く思わない。日野原先生が「命は時間の中にある」とおっしゃったが、精一杯自分の生を生ききって、始めて安らかに向こうの世界に行けると思っている。

百草園の入り口

百草園の入り口

精一杯自分の人生を生きるということと対極にあるのが、自分と人を比べてネガティブな感情を持ったり、他人の評価をそのまま受け入れて自分の人生を決めてしまうことだろう。人生は自分で作るもの、社会の価値観なんていつどういう風に変わるかわからない。しなやかに、したたかに与えられた生を生き切ろうよ、とインドの若者に伝えたい。