日別アーカイブ: 2012年10月31日

一隅を照らす

今、私にできることは「一隅を照らす」ことだと思う。この言葉は天台宗最澄の言葉で、自分の周りの人に対して自分が灯になったつもりで接し、そこだけでも明るい世界を作りなさい、というような意味だったと思う。PTA代表をしていた時、この言葉を使って卒業式のスピーチをした。保護者は感激してくれたが、うちの子供は「何言ってるんだかわからんかった。」と言っていた。

庶民にできることは一隅を照らすことだと思う。もし王様とか領主、天下人だったら全体を照らすことも可能だろう。現代だったらやはり政治家の役割だろう。でもそういう自覚あるのかしら、と思わざるを得ない。せいぜい照らしても自分のお仲間、派閥、よくて党どまり。こういう世の中では大勢の一隅を照らす庶民が必要だ、と思うこの頃である。

日本はどうなるのか

昨日のリヒテンシュタイン展覧会のことを埼玉の友達に連絡。彼女からは府中市美術館のデルヴォーの情報を貰う。東京国立の中国の至宝、江戸東京の川村清雄、三菱のシャルダンとこの秋はいい企画が目白押しで、二つは一緒に行くことを約束。毎日のように美術館に通っていた頃がなつかしい。

その後、今の若者の生きにくさについて話した。職を得られず、ホームレス同然の若者が増えているルポをテレビでやっていたそうだ。又たとえ職に就いたとしても、睡眠時間もままならない働き方をしている子供の友達を大勢知っている。日本はどうして若い人たちを大事にできないんだろう、とつくづく思う。十分蓄えた人たちはいつまでも地位にしがみついてないで、若者のサポートにまわるべきだ、又政治に女性の有能な人がもっと入り、能力を政治に生かせる様、男性が認識を改めるべきだという結論にいたった。若い時は思ったことを直ぐ行動に移せたが、今は亀の如し。年のせいとは思いたくないけれど。